リハビリ分野の年齢別の平均年収っていくら?

コラム:リハビリ分野の年齢別の平均年収っていくら?~

病気やけが、体の不調などの快復に携わる職業は多岐に渡りますが、リハビリ分野の職業は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の3職種のみとなります。
これらは国家資格が必要で、なろうと思って誰でもなれるものではない専門職です。
国家資格が必要な仕事は専門性が高いため、一般職と比較すると就職や転職をしやすい傾向にあります。
また、収入については業界によっても大きく異なります。
このページではそのリハビリ3職種の年収についてご紹介します。

理学療法学科実習風景

一般企業の場合は専門学校卒業の場合と大学卒業の場合で初任給に差があり、往々にして大学卒業の方が高くなる傾向にあります。
しかし理学療法士や作業療法士については両者にそれほど差はありません。
理由としてはどちらも同じ内容の国家試験を合格していること、また実践経験が重要な職種であることが挙げられます。


〇理学療法士の年齢別平均年収

理学療法士の年収は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によるとおおよそ405万円程度とされています。(2010~2017年の平均値) 他業種の20~30代の平均年収と同程度です。
年齢別に見ると以下のようになります。
・20代:283万円
・30代:386.5万円
・40代:448.5万円
・50代:476.5万円
※上記は人事院による職種別民間給与実態調査の平均年収値と年齢との比率より算出しています。

同じ医療業界と比較してみても医師を除く9職種のちょうど平均値ほどの金額となっています。(9職種とは医師/診療放射線技師/薬剤師/正看護師/理学療法士/准看護師/介護支援専門員/歯科衛生士/栄養士/ホームヘルパー)
リハビリ業界の特徴として20~30代の数が多く、分布として8割近くを占めているため、平均すると他業種より少なめに見えるようです。
若年層が多い理由としては肉体労働も多く体力勝負になる点と、昨今リハビリテーションが注目される機会が増加していることが挙げられます。
早い段階からたくさんの経験を積み、管理職になると給与が大きく変動するため、キャリアアップを見通した働き方を意識して方が多いです。
若いうちはなかなか給与が上がらないことから転職を繰り返す方もいるようですが、欠員募集の場合などはそれほど高収入を見込めないため、結果的に勤続年数が少なくなり管理職へのアップも遅くなる可能性があります。
転職はしやすいと言えますが、経験が評価されるため、継続が力となる仕事です。
もちろん働きやすい環境のための転職もありますし一概には言えませんが、収入面を考慮する場合はしっかり調べることが必要です。


〇作業療法士の年齢別平均年収収

作業療法士の年収は405万円前後が平均とされています。(厚生労働省による賃金構造基本統計調査:2010~2017年の平均値)
賞与の回数や金額にも寄りますが、年齢別でみてみると以下のようになります。
・20代:324万円
・30代:431万円
・40代:485万円
・50代:485万円
※上記は人事院による職種別民間給与実態調査の平均年収値と年齢との比率より算出しています。

こちら統計情報の年代が違うこともあり理学療法士と若干差異がありますが、実際の求人票等と比較してみると理学療法士と作業療法士では収入に大きな差異はありません。
作業療法士も理学療法士と同様に20代が多くの割合を占めており、年齢が上がるにつれて人手不足となっているようです。
目指す方が多いにもかかわらず経験豊富なベテランが不足している状況が続いており、その原因の一端にはやはり収入面があります。
一般企業が経年で昇給していくのに対して中々変動が少ないことから、若いうちに離職するケースも少なくないようです。
国家資格が必要なことからも非常に安定した職種であることには違いありませんが、収入と働き方についてはしっかりと向き合う必要がありそうです。


〇言語聴覚士の年齢別平均年収

言語聴覚士の年収は400万円前後が平均とされています。(厚生労働省による賃金構造基本統計調査:2010~2017年の平均値)
まだまだ数が少なく統計も偏りやすい職種ですが、年齢別に見てみると以下のようになります。

・20代:292万円
・30代:380.5万円
・40代:483万円
・50代:545万円
※上記は人事院による職種別民間給与実態調査の平均年収値と年齢との比率より算出しています。

今回の3職種の中では一番上がり幅が大きいですね。しかし基本的にはそれほど大きな差にはなりません。
言語聴覚士の数が少ないことの理由は知名度もありますが、そもそもリハビリ職の中で一番新しい国家資格だからです。
厚生労働省による医療従事者数のデータによると、リハビリ3職種の内分けは理学療法士が6割、作業療法士が3割に対し、言語聴覚士は1割程度とされています。
しかし昨今の需要は高まっており、人手不足な地域も多いようです。
希少であるということは多少給与を上げてでも採用したいところが多いことにも繋がり、他2職よりも高収入を目指しやすいと言えるかもしれません。
一方で知名度が低いことと新しい資格であることから、勤務環境はこれからどんどん変容する可能性があります。

〇まとめ

いずれの仕事も概ね平均値の年収であることが分かりました。
国家資格が必要な医療職、というと一般的には高収入のイメージがあるようで、思ったより少ないと感じる方も多いかもしれません。
しかしやはり専門職であることの安定性や、キャリアアップでの収入増への期待値は高く、経験を積めば積むほど貴重な人材になることができます。
仕事内容も半永久的に必要とされる職業なので、将来性もバツグンですね。

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