作業療法士を学ぶ

コラム:作業療法士を学ぶ ~専門学校と大学の違いは?~

作業療法士は主に病院や福祉介護施設でリハビリテーションを行う専門職です。Occupational Therapistの略で、通称OTとも呼ばれます。
作業療法では入浴や食事、工芸や園芸など、対象となる人が目的や価値を持っている作業に焦点を当てて、治療や指導を行います。からだとこころ双方に働きかけ、生活上の幸福感を促進する職業です。
そうした役割を担う作業療法士は国家資格であり、指定の養成施設を卒業することで国家試験の受験資格を得ることが出来ます。
現在は1年に1回、2月末頃に行われており、全国の合格率は75%~80%程度。資格を取得した場合の就職率はほぼ100%と言われており、休転職しやすい職業としても人気を集めています。
指定の養成施設には専門学校と大学があり、どちらを卒業しても国家資格を取得すれば待遇に大きな差はないとされています。
しかし双方では学ぶ環境が大きく異なる点があるため、自分に適した進路を見つけることが重要です。
それでは作業療法士を目指すために、専門学校と大学ではどういった違いがあるのかをご紹介いたします。

作業療法実習風景

○カリキュラムの違い

専門学校と大学での違いで一番多く挙げられるのが、このカリキュラムの違いです。
作業療法士は国家資格受験資格を得るためには専門学校は3年過程が一般的ですが、大学は4年制が一般的です。
また専門学校では作業療法学科等で学ぶ内容が作業療法士に関わるものに特化した内容になっていますが、大学では一般教養も学ぶ必要があり、実際作業療法士について学ぶ時間は4年制にも拘わらず専門学校より短くなっています。
実習の時間数も専門学校と大学では差があり、知識と技術特化の専門学校では豊富な実習時間がカリキュラムに含まれています。
一方大学では4年間で一般教養と作業療法に関することを学ぶ必要がありますが、カリキュラム自体はある程度自由に組むことが出来ます。
そのためまとまった休みも取りやすく、隙間時間にサークル活動やアルバイトもしやすいと言えます。もちろん自習の時間に充てるのも自由です。
なお資格・就職サポートについては専門学校も大学も整っていますが、大学は定員数が多いこともあって受け身傾向が強いです。キャリアセンター等へ赴いて自ら相談しにいく必要がありますし、資格も自身で対策の授業を取る、参考書を探す等行う必要があります。
専門学校は一人一人の状況を把握しながら定期的に面談や面接練習することで就職サポートを、資格対策はカリキュラムに含まれていることが多いため、基本的に在校生全員が同等の対策を行うことが出来ます。
そうした違いは人によってメリットにもデメリットになりえるため、どちらが優れているかは一概に判断できません。
しかし作業療法士の方の学歴を聞くと6割以上が専門学校卒で、3割ほどが大学となっています。
つまり、一般的には専門学校の方が、作業療法士になるためには人気の高い進路と言えそうです。 作業療法学科
カリキュラム






○施設・設備の違いについて

学校数や設立条件の違いもあり、基本的に専門学校より大学の方が敷地面積が広い傾向にあります。
そのため大学には豊富な設備があり、学食や図書館といった汎用設備も整っています。
一方専門学校は敷地自体そこまで広くありませんが、分野特化で設備を整えることが出来るため、最新設備が配備されていることが多いです。
また大学に比べると定員数も少ないため、授業で使える設備や用具も一人一人触れる時間が多く、実習の質にも影響してきます。
作業療法士は専門技術を要する職業なので、質の高い実習を期待できるのは大きなメリットと言えます。
ただし広く学問を修めたいのであれば様々な授業・研究室がある大学を選択するべきでしょう。
施設・設備紹介






○年齢

大学では高校からストレートで受験する人が多い分、浪人する場合があっても年齢差は1~2歳に収まる場合が多く、同年代が集まりやすいと言えます。
一方で専門学校は学校にもよりますが、大学卒業後や社会人から学びなおす人も多く、様々な年齢の方が在籍しています。
年齢が離れていると初めのうちは緊張するかもしれませんが、一足先に社会人経験を疑似的に積めるというのは大学にはないメリットでしょう。
もちろん大学でもアルバイト等を通して社会を経験することが出来ますが、どちらかと言えば同年代の仲間と一緒にキャンパスライフを楽しむイメージが強いでしょう。
どちらにせよ知識と技術を身につける場なので作業療法士になるためには直接的に関係しない要素ではありますが、何年も通う以上は自分にあった環境に近い学校を選択するべきと言えます。
先輩からの
メッセージ






○アクセス

学校に通う上で忘れてはいけないのがアクセスです。
大学はそもそもそれほど数が多いわけではなく、敷地面積を確保しなければいけない関係で、駅からは遠いところになりがちです。
基本的にはバスや自転車通学となるでしょう。中には駅から近い学校もあります。
専門学校は比較的駅から徒歩10分ほどの距離にある場合が多く、寮や一人暮らしをサポートする免額制度もあるため通いやすさは大学よりも優れていると言えます。
通学時間は基本毎日往復でかかるためバカにならない時間を消費してしまう可能性があります。
自分が通える範囲内で、あまり無理のない通学が出来るというのも進路選択の重要な要素です。
タマリハ
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